昨日の夜帰り道でもうすぐ家に着く、という頃、道の隅っこにモグラが死んでいるのを見つけてしまいました。困ったなーって思いながら通り過ぎて自分って非情だな、と思ってしまいました。というのも、小学生の頃は…と、昔のことを思い出してしまって。
うちは過疎村で主要道なんてボロボロなのに魚の出荷トラックが凄いスピードで走るのでネコとか狸とか小動物がよく車に轢かれるんです。で、通りがかった人がどうするかっていうと、たいていは無視するのだけど私のじーさんはいつも亡骸を掴んで海に棄てていました。彼が言うには、「自然に帰してやるんじゃ」ということで、当時の私もずっとそれに倣って道に死んだ動物が居たら迷わず拾って海に投げていました。
だけどいつ頃からか。そういうことがダメになったのは。幼少の頃は死体がダメだとか全然考えもしなかったのに。最近は触るのをできなくなっちゃったんですね。あのまま道に放置しておけばまた他の車が踏んでいってもっと酷いことになるのが理解できるけど、ダメなんです。子供の頃は無邪気でたくさんの事が出来ていたのに。大きくなるのにつれて苦手なことが多くなってしまったような気がします。仕事をしたりタバコを吸ったり出来る事がいっぱいに増えたつもりでいたのに、昨日のことで、実は出来なくなった事の方が多くなっちゃったんじゃないだろうか、そう思って胸が痛みました。思い出してみれば幼少の頃は虫だって平気で触れたのにこの数年ですっかり触れなくなってしまいました。
お爺さんも亡き人となって随分経ちましたが、祖父が生きていればこんなあたしを見てどう思うことでしょう。それとも、人は年を取ると子供に還ってゆくのだといいますから祖父と同じくらいの年になればまた子供の頃のように無邪気に遺体をこの手で自然に戻してあげることができるかな…